(形状)

輪行専用折りたたみ自転車としてアトールではコンセプトを3つに絞りました。


1.乗車状態ではホイールベースを1メートル近く確保すること

2.折りたたんだ状態では押して歩くことができること

3.電車の中では戸袋スペースに安定して置けること


この3つを両立させるフレームの形状を設計しました。

(電車の中での置きやすさ)
上記写真の大きい部品と上に来る部品をアルミで軽量化(赤色)小さくて下に来る部品は
ハイテンションスチール(緑色)を採しています。最も大きく、折りたたみの際に上の方へ
来るメインフレームは自転車でメジャーな6000系アルミを採用しました。
フルアルミも企画段階で考えましたが小さい部品で力が大きく掛かる部分には極力スチールを
使うことで破損のリスク(そしてコスト)を軽減しました。

グリップ同士をひもで繋ぐという単純だけど効果的なアイデア
輪行専用折りたみ自転車に小さな工夫で大きな効果です。
折りたたんだ際ハンドルがひろがらないメリットとサドルを握って
持ち上げる以外の運搬方法が増えました。


グリップ同士を紐でくくる、単純だけど 効果的 
持ち上げるときは握るのでなく指で引っ掛けるようにして持ち上げることが可能です。

(セッティング)

小径折りたたみ自転車にありがちなフラフラする感覚と小さく回る際の急な切れ込みを軽減し、且つハンドルの直進状態からの微操舵に対する 素直で的確な反応と適度な重厚操作感をもたらすようなハンドル幅、ハンドルベンド、ハンドルオフセット及びフォークオフセットをセッティングしました。

(分割機能)

折りたたむ作業を手元でおこなう為にハンドル部分を折りたたみ式にしました。      更に折りたたんだ際にハンドルバーを留めるレバーがフレームと左右方向で固定される為、折りたたみ状態で自転車の2輪が進行方向へ向けることが可能です。これにより折りたたんだ自転車を押して移動させても向きが一定となります。

座る・握る・持ち上げる

アトール⊿tN01のサドルは輪行専用折りたたみ自転車として3つの機能を持たせています。

3つの要求を満たすサドルを探したところクッション付BMX用サドルが最適と判断しました。

座る                       握る                     持ち上げる

アトール⊿tN01の最大の特徴 他の折りたたみ自転車と最も異なる点は、折りたたみの動作がハンドル下のレバーを引くことで、立った状態から屈むことなく折りたたみが瞬時に出来ることです。想定されるケースとして輪行する際に往来の多い駅入り口や改札口で折りたたむ状況がありますが輪行専用折りたたみ自転車の特徴として往来の多い場所での自転車折りたたみをストレスなく行うことが可能です。

小さいペダル 大きなメリット


折りたたみ自転車を小さくする際によくあるのがペダルを折りたたむのですがしゃがんだり汚いペダル触る必要が発生します。                                                                  
ペダル小さくしてしまえば折りたたみの動作がなくなる為ペダルに手を触らなくても良いですし破損のリスクも軽減します。                                                                  
元々の用途はキッズMTB用ですがベアリング内蔵タイプで過不足なく使えます。

アトール⊿tN01の特徴の一つ ジャックシャフト 小径車、小径折りたたみ自転車の欠点の一つであるRD(ペダル一回転で進む距離)の小ささをこの部品を追加することで改善し、チェーンリングを過度に大きくしたりスプロケを小さくせずに済みます。


更に折りたたみ時ジャックシャフトを軸に折り畳むので既存の折りたたみ自転車に

ありがちなチェーン外れが起きないようになっています。


輪行する際汚れを気にする一番のパーツ、チェーン、これを気にする必要がありません。
RDと折りたたみ時のチェーン処理、輪行専用小径折りたたみ自転車がもつこの2つの問題点をジャックシャフト1つで解決することが可能です。

最初にタイヤの大きさが重要でした。


輪行専用折りたたみ自転車として重要な折りたたみ状態で電車の中で最も置きやすいと思われる戸袋スペースにタイヤ二つ並べた状態が可能であること、これを第1の条件として最も大きい直径を目標としました。



12.5インチだとエアボリュームがあるので乗り心地が良いのですがホイール側、特にスポークに掛かる負荷を考慮すると14インチ・28Hに落ち着きました。


アトール⊿tN01に採用されいるタイヤはDURO社製のセミスリックタイヤ(14”X1.5)になります。

アトール⊿tN01は変速機にスターミーアーチャーS-RF3を採用しています。スターミーアーチャー社は100年を超える歴史があり現在台湾にて生産しています。


採用した理由としてはチェーンをできるだけ高い位置に置くこと/転がり抵抗が軽いこと/フランジが小さい為スポークの長さが確保できる/耐久性が高いことから小径車向きの内装変速機と判断し採用しました。

(実際にRDを搭載すると黄線のようなチェーンラインとなります)

 


外装の変速機に比べ出っ張りが少なくワイヤーの曲げによる誤差に対する余裕があるため折りたたみの頻度が多い輪行専用折りたたみ自転車、しかも小径には良いアイテムです。

折りたたみ自転車の輪行ノウハウを凝縮 簡単、手軽、スマートに輪行できます

毎日のように折りたたみ自転車で輪行すると、駅についてから輪行袋を忘れた事に気づいたり何処かで落としてしまったりすることがあります、というかありました。アトール⊿tN01は輪行専用折りたたみ自転車としてその点を織り込んで開発しました。

コンパクトに畳まれた一枚のシートが一部車両に固定されており広げて覆って縁をファスナーで止めることで自転車を覆う大きな袋になる、更に必要に応じて押して歩けるようにファスナーを下半分開けてタイヤ部分を出すことが可能です。(特許申請中)

更に階段など手で持つのではなく担ぐ方が楽な場合は、カナビラ付きベルトを使ってフレームの最外部から体心に近づけて持ち上げることが可能です。